お葬式の相場って??
というお問い合わせは、沢山あります。
最近葬儀の広告でよく見かけるのが、「葬儀費用が一律◯◯円!」という表現です。
この広告を見た時、ほとんどの消費者は「葬儀の一切にかかる金額の総額=◯◯円」と認識します。
そのため、消費者庁もこの見解を採用しています。
しかし、広告で示されている「葬儀費用」とは、「葬儀会社に支払う費用」の事であって、
他にかかる費用は記載されていないことがほとんどです。
こうした、「葬儀費用」に対する消費者の捉え方と実際のギャップをまとめると、以下のようになります。
【消費者側】
葬儀費用=葬祭事業者へ支払う費用
【実際】
葬儀費用=葬儀事業者へ支払う費用+その他の事業者へ支払う費用+寺院への費用(お布施等)
ちなみに、2011年に財団法人日本消費者協会が全国で葬儀を行った人を対象に実施したアンケートによると、
葬儀費用の合計が1,999,000円、内訳は葬儀事業者へ支払う費用が1,267,000円、その他事業者へ支払う費用が455,000円、寺院への支払いが514,000円となっていることからも、葬儀にかかる費用は葬儀事業者へ支払う費用よりもかなり高額になることがわかります。
このように、葬儀費用は葬祭事業者にかかる費用だけではなく、他の費用も含めて算出する必要があります。
そのためには、「◯◯円均一」という表示は難しく、きちんとお葬式について専門家(葬儀社)と
打合せを行い詳細な仕様を決めてからでなければ正確で適正な葬儀費用を知ることはできません。
そして、最近では「家族葬」と言われる家族や親しい知人のみで行うお葬式が全国的に
広がっております。したがって、上記内容も今では高額に感じられると思います。
当社でもそうですが、実際に上記のような価格でされている方は少なく、もう少しお安くされているのが現状です。
そもそも、家族の人数や、規模、好み、様々な違いが皆さんありますので、口頭だけで見積ができたり
簡単に算出できる方が、不可思議と考えて頂けるかと思います。
「一般的な相場」とおっしゃる方がたくさんいますが、まず何社かをご自身でお見積りをされるのを
おススメ致します。
それから内容を対比し相場を、ご自身で算出していくというのも一つの方法だと思います。